最低賃金の引き上げ、どう見る?

沖縄も時給800円が見えてきた

(追加)8/6に沖縄地方最低賃金審議会が時給790円を答申しました。異議申し立てがなければ、早くて10/3から適用されそうです。

中央最低賃金審議会の小委員会が本日、2019年度の最低賃金の目安を全国平均で時給901円にする方針を決めたようです。

前年度の最低賃金が全国平均874円。ちなみに沖縄県の最低賃金は平成30年10月3日より762円となっています。

もし今回発表された目安通りに引き上げられた場合には、沖縄県の最低賃金は788円になります。

時給アップは労働者からみれば単純に喜ばしいことですが、コストを負担する事業主側からすると痛手です。

事業主は人件費増による財務状況や資金繰りの悪化を避けるために、小規模な事業であれば自分が犠牲になって今まで以上に仕事をしてカバーするかもしれません。

理由は違いますが、各コンビニでは基本的に24時間営業を強いられていて、アルバイトを確保しにくい深夜はオーナーが自分の休みを返上して働いているケースも多くあります。

もしくは、事業主は自分が頑張る以外では、マンパワーに頼る部分を減らすべくRPAなどITを活用した効率化やAI技術の導入などを検討するかもしれません。

すぐにとは言わずとも、そういうインセンティブにはなるかと思います。

そうなると先ほど述べた『労働者からみれば単純に喜ばしいこと』というのも状況が変わってきます。

事業主側がマンパワー以外にシフトして、労働者が少なくても収益化できる事業モデルを確立すれば、雇用される労働者は優秀な人しか残らないことになるため、働く機会が減ってしまう人がいるかもしれません。

そのように最低賃金の引き上げは負の面もあります。(ITなどを活用した効率化自体は、働き方改革の面でもとても良いことだと思いますが。)

また、最低賃金は時給であって、正社員などの労働者には適用されませんが、アルバイトの時給が上がって正社員が変わらないとなると正社員はおもしろくありません。

少なからず正社員の給与にもいずれ影響が出てくると思います。

ですがそうなったらそうなったで、税法には「所得拡大促進税制」という『青色申告書を提出している中小企業者等が、一定の要件を満たした上で前年度より給与等の支給額を増加させた場合、その増加額の一部を法人税(個人事業主は所得税)から税額控除できる制度』があります。

なので理想を言うと、最低賃金にとらわれずに頑張る人には相応の賃金を支払って事業で収益をあげていき、翌年にはさらに多くの賃金を支払って所得拡大促進税制を使うというサイクルができれば良いのですが、みなさんいろいろな業種、事業モデルの方がいらっしゃいますので一概には難しいですよね。

実際、6月にオープンした大型商業施設パルコシティの影響で県内の求人の時給が一部上がっているエリアもありますが、まだまだ最低賃金に近い時給で募集しているお店もあります。

ですが、最低賃金は今後も上昇していく傾向ですので、現在ぎりぎりで成り立っていらっしゃるという方は抜本的な見直しが必要かもしれませんね。

なお、最低賃金が上がったからといって、いわゆる103万円の壁(所得税、住民税の扶養控除の可否と本人の所得税発生の有無のライン)、130万円(場合によっては106万円)の壁(社会保険の被扶養者認定の可否のライン)、150万円の壁(配偶者特別控除で最高の38万円の控除を受けられるかどうかのライン)があるので、これを超えないように考えているアルバイトやパートの方は労働時間を調整するしかありません。

そうなると、限られた時間で同じ仕事量をこなしてもらうか、他のアルバイトやパートの方を追加で確保することになってくると思います。どちらも難しそうです。

週一回の療育の日。息子と宜野座までドライブ

発達支援ルーム

話題はガラリと変わり、今日は週に1度の付き添い療育の日。感覚統合をコンセプトにしている宜野座の発達支援ルームです。

息子はここで過ごす1時間を毎回とても楽しみにしています。

道中、沖縄南インターから高速に乗るときにボーっとしていて那覇方面に向かうところでした!

以前、違う方面に向かってしまったときは次のインターで下りてUターンしました(笑)

料金所で間違えたことを伝えて処理してもらえば間違えた区間の料金は免除してもらえるそうですが、混み具合にもよるでしょうけれど約10分ほど時間がかかるみたいですね。

今日はいいお天気でしたので、水遊びを企画してくださっていました。

ただの水遊びと思われるかもしれませんが、プロの視点からいろいろな工夫が盛り込まれています。

こちらの先生がご自身で開催してくださる療育の講演会や、内地から専門の先生や発達障害界のレジェンドを招いてくださって開催してくださる講演会、いつもとても勉強になります。

ニッチかもしれませんが、今度ブログで私が息子とともに歩んできた療育記録も書いてみたいなと思います。

割と色々やってきた方だと思いますので、どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

誰向けかだんだん分からなくなってきた私のつたないブログを応援してくださっている皆様、いつも本当にありがとうございます。

今日はホームページをご覧になってくださった方がいつもより飛び抜けて多く、かと言って何かを炎上させるほどの影響力もないホームページなので、とても謎です。