令和初の路線価発表!
4日前にオープンした大型商業施設パルコシティ。
今日はそちら方面に用事がありましたが、渋滞と人混みが落ち着くまでは避けようと思って、おなじみのライカムイオンへ。
パルコシティに人が流れているかと思いきやそれほどいつもと変わりない印象でした。
写真のお店は瀬戸内産レモンを使ったレモネードとフレンチトーストを提供するお店、『檸檬とスパイス』です。
ネーミングもユニークですし、なぜレモネードとフレンチトーストのみなのかと突っ込まずにはいられません。
フレンチトーストはカットされた一口大のフレンチトーストすべてに、それぞれ砂糖漬けレモンのスライスが乗っていてとても爽やかな甘さです。
レモネードもレモンがとても濃く感じられて美味しいです。
路線価は予想通り…
本日、令和になって初めての路線価が国税庁より発表されました。
沖縄県内の路線価は平均8.3%上昇、伸び率は2年連続全国一だそう。
上昇と聞くとポジティブなイメージもありますが『所有者にとっては固定資産税が高くなる』、『相続や贈与時にはもらう人が払う相続税、贈与税が高くなる』などの不都合もあります。
売買をする場合には、購入者側は今までより高い金額で取引することになり、なかなか希望の土地を購入しにくくなります。
上昇したのが商業地域なら、所有者は自分で事業をするか、または事業者に貸すなどしているため、固定資産税の上昇分を事業に転嫁、または賃料を上げて借主に転嫁することができます。
ですが、それが住宅地なら?
しかも貸したり売ったりする予定がなければ?
メリットはありません。
そして、貸したり売ったりする予定がなくてもいつか必ずやってくる相続。
そのときに、遺す財産のうち土地が多くを占めている場合は、相続人さんたちが納税資金に困ることになります。
実際、相続税を計算してみて納税資金が不足したため、キャッシュ限定で(購入者がローンを組む前提だと、売り主さんに代金が入るのが少し遅くなるから)相場より少し安い坪単価で急いで売った、というケースを身近で知っています。
要件を満たせば延納や物納といった方法もありますが、自分で売却した場合には譲渡所得の計算のときに『取得費加算の特例』という制度で本来払うべき税金より少し安くなります。
話が少しそれましたが、土地価格の上昇に加えて建設需要も加熱しているため、ちょっとしたリフォームですらなかなか施工業者を確保できません。
なんだかなぁという感じです。
沖縄のことが好きで観光地として選んでもらえることは嬉しいですが(すみません、すっかり地元民気取りです)、日々の生活に影響が大きすぎるとちょっと大変ですね。
いつまでもこの上昇が続くとは思えませんが、気が気でない方もいらっしゃると思います。
写真は、路線価の上昇が大きかった北谷町美浜にあるチョコレートのお店のもの。
通い始めて2年くらいでしょうか。
Bean To Barのお店で、今年1月、ちゃたんブランド推奨認定品に加えられました。
常に試行錯誤やチャレンジを続けられていて、イベントをされたり内地に期間限定出店されたり、商品やパッケージも時々リニューアルされます。
そしてお値段もじわじわ上がってきている気が。
美浜の地価上昇の影響も要因のひとつかもしれませんが、これからも応援したい大好きなお店です。
税金の計算で使う路線価はどの年分?
ちなみにこの路線価。
発表は毎年7月1日と中途半端なタイミングな感じですが、これをもとに計算する相続税や贈与税。
もし年の前半に相続があったときや贈与をしたときには、その時点での路線価を使うのでしょうか?
そうではありません。
発表は7月1日ですが、路線価はその年1月1日〜12月31日までのものに係るため、例えば今年1月にあった相続や贈与でも今回発表された路線価を使って計算します。
贈与税の申告期限は贈与の翌年2月1日〜3月15日なので、申告書は大抵年明けから作成します。
ですので、7月1日に発表されたとしても十分間に合います。
ですが、相続税の申告期限は相続の開始があったことを知った日(基本的には死亡日)の翌日から10ヶ月以内です。
もし1月1日が相続日なら、10月1日が期限です。
7月1日に発表があってから3ヶ月しかありません。
ですが、土地の評価の際に注ぐ労力のうち大半が『資料集め、判断、計測(実測に行くことは稀で、基本的には机上で公図を用いて)、評価減の計算』なので、路線価が変わったとしてもその部分の金額を変えて計算すればいいだけで、税理士の方は基本スケジュール通り申告の準備を進めています。
いくら相続人さんから『早く申告、納税を終わらせてスッキリしたい』とリクエストがあっても、相続財産に路線価地域の土地が含まれている限りは7月1日まで申告は待たなければいけません。
遡って計算しないといけないって、路線価下落時はいいですけど、上昇時はちょっと損な感じがしてしまいますね。
おまけ
うちが今の土地を購入するとき、ネットのうちなーらいふで『いいな』と思って現地を見に来たんですけど、そのときにご近所さんが私をなぜか不動産会社の人と勘違いされて、『ここ、売り出してるの?このあたりは今、坪単価いくらね?いい人に買ってもらってよー!』と言われました(笑)
実際、購入したのはこんな私たちですが、そのご近所さんのお眼鏡にはかないましたでしょうかね(笑)
完全に住宅街なんですが、同じブロック(区画?)に関係者が3世帯もありました!
世間は狭いですね。
そしてご近所のみなさん、本当にとてもいい方ばかりですごく助けられています。ありがたいです。